こんにちは ましろです。
鬱状態の診断書をもらい、休職してしばらく夫は、ほとんどの時間をベットの上で過ごしておりました。
初診ではほとんど医者と話すこともできない状態でしたが、2週間後の診察で色々と経緯を話すことができました。
その時に、
・仕事が辛い。
・みんなと同じようにできない。
・みんなが一度で指示を理解して行動に移せるのに、自分は必ずもう一度隣の人に今何を指示されたか聞いて確認しないと理解できない。
・朝遅刻しないよう早く起きるのに、気が付いたら他の事に気を取られて支度が遅くなり、なぜかいつもギリギリに出発して遅刻しそうになる。
・これがないと仕事ができないような大事なものをよく忘れる。
・忘れ物に気づいて家に戻って出発すると、他の忘れ物に気が付き再度戻るということを、ひどいと一日に何度も繰り返す。
・仕事中他の人から仕事を頼まれたり、他の仕事の事を急に思い出すと、目の前の今取り掛かっている仕事のことを忘れて途中で放置してしまって何度も注意される。
・会議中や顧客との面会中、自分の意志とは反して必ずといっていい程眠ってしまう。
・なんとか今まで働けてきたけど、タスクが多すぎて常に毎日パニック状態だった。
等々、たくさんの困りごとを話してくれました。
仕事によるストレスからきた鬱状態
そう診断されるだろう、と夫は思っていたと思います。
私も初めはそう思っていました。
けれど、この夫から聞いた困りごとの内容と、夫と長年過ごしてきて感じていた夫への違和感のようなものが私の中で合致したような感覚になり、
“夫は発達障害なのでは・・・。”
と感じました。
医師から、「奥様は何かお話しておきたいことはありますか。」と聞かれたタイミングで、正直に話しました。
すると医師からの提案で、翌週発達障害の検査(心理検査と知能検査)を行うことになりました。
翌週検査を受け、翌々週、知能に問題はないが、ADHDとASDであるとの診断がつきました。
夫は今でこそ診断を受け入れていますがその時は、半信半疑、といったところでしょうか。
周囲からは “なんか優秀っぽい人” という評価の他に、
“なんか不思議な人” とか “なんか変わってる人” “難しいこと言ってるようだけど空っぽの人”という評価を受けることも多くあったようで、
そうなのかもしれないと診断を受け入れているようでした。
私はというと、
“やっぱり” と納得していました。
夫と過ごして10数年。夫はいい人で優しい。けれど、少し不思議な感覚もありました。
自分の興味のあることへの執念といえるくらいの関心。
その執念の関心は、自身の心と体力をすり減らして調べてのめりこむ為、専門家を困らせる質問をするほどでした。
調べつくして探しつくして、好きなものなのに「もう見たくない嫌だ」なんてことになるのもザラでした。
そしてその興味関心は、その時々で移り変わっていきます。
また、夫は怒りの感情コントロールが苦手です。
普段は穏やかで、困っている人を見かけると絶対に見過ごしません。
しかし、怒りの場面になると人が変わったように感じます。
相手が間違ったことを主張すると、
とことん相手を追い詰めてねじ伏せて、謝罪させないと気持ちが収まらないところがあります。
しかもその怒りに到達するまでの時間も短く、瞬間湯沸かし器のように一瞬で沸騰してしまうこともあります。
ただ、その怒りの原因が夫の誤解であったり、相手が間違いを認めた場合はすみやかに怒りが収まりいつもの夫に戻ります。
夫は【正しいこと】をとても大切にします。
夫は誠実です。いつも正しいことはなにかを求めています。
しかし、悲しいことに世の中は
正しいこと=その時の状況に合う
とは限らないことが多々あると感じます。
その感覚のずれが生じ、夫が周囲から“変わった人”と見られる原因なのではないかなと考えます。
そして、【正しいこと】に囚われ、こだわりすぎることが夫を苦しめ、
発達障害であるということなのではないかと感じました。
今回はこの辺で。 ありがとうございました。
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